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屋上をキャンバスに その2

 

なかなか立ち入ることができない屋上ですが、

先生の粋な計らいで、年に1回だけ、屋上で図工の授業を行います。

 

足下全部が緑のキャンバスです。

色とりどりのチョークを使って、思い思いに好きなものを描きます。

ケンケンパは、毎年誰かしらが描くモチーフですが、

今年は以前は見られなかった「マインクラフト」のキャラクターが現れました。

「口の形はどうしようか?」と女の子が相談し、

「うーん、ちょっと待って」と考えた男の子が、

白いチョークで真一文字の口を描きました。

四角で構成されるキャラクターにぴったりだと思ったのか、

女の子も「なるほどー!」と納得です。

 

せっかくの屋上でしたが、空を見上げることはそこそこに、

地面にしゃがんで一心不乱に創作活動に励んでいました。

どきどきの「どきん」2021年版

 

毎年恒例、小3詩の暗記発表会です。

題材は今年も谷川俊太郎さんの「どきん」。

まずは「どきん」手話翻訳版の、暗唱の発表です。

 

手話が母語である子どもたちが詩を楽しむためには、

まずは自分たちが理解できる手話で、詩が語られていることが大切です。

詩が持つ自由さと心地よさを狭めることなく、

別の言語に翻訳することはとても難しいことですが、

そこは手話ネイティブの先生の出番です。

詩のなかで多用されているオノマトペも、手話のCLやRSを使って、

日本語の詩と同様にバリエーション豊かに表現された、

すばらしい手話動画教材を活用します。

 

次は「ど」「き」「ん」のくじを引いて順番を決めて、

覚えた詩をホワイトボードに書きつけます。

書きつけた詩を最初から最後まで自分で確かめて、

納得したらみんなの方を振り返って終了です。

 

隣の教室から、1・2年生がぞろぞろと見学にやってきます。

「まず、手話に翻訳された詩を見て、理解を深めるんだよ」

「詩の暗記は1行ずつ増やして、少しずつ書いて覚えて、練習とたしかめを繰り返していくんだよ」

と、掲示している「どきん」の書き取りを、先生がペラペラめくりながら説明します。

「いーっぱい練習してるね!」と驚く1・2年生。

1年後と2年後には、自分の番が回ってくるんだよ。

 

今年は、司会進行からホワイトボード消し、

書かれた詩の添削からすべて、子どもたちが行いました。

結果は…全員ひとつも間違えずパーフェクト!

 

全員暗記できていたことも素晴らしいのだけれど、

授業時間内にみんなの発表を終わらせられたのは、

小4の先輩たちの段取りがよかったからだよと先生が言うと、

小3がすかさず後ろを向き、小4に「ありがとう!」

と、盛大な拍手を送っていました。

転ばぬ先の手話

 

靴の左右を逆に履いてしまう、小さい人のよくあるうっかり。

「靴が反対だよ」と伝えても、キョトンとするばかりでなかなか伝わらない。

そのような経験、誰しもあるのではないでしょうか。

 

そんな時、こんな手話表現で注意を促します。

視覚的な言語である手話にとって、難しい単語を使わずに

「形状」や「状態」などを表すのはお手のものです。

この手話表現、聞こえる小さい人にもわかりやすいと思いますよ。

 

しかし、動画の中のろうの先生、手話で話しながら

相手の足元までしっかりチェックできていて、さすが「目の人」です。

明晴ローラー作戦

 

「手の空いてる人、ちょっと手伝って!」

と、教頭先生が、職員室と事務室に声を掛けました(もちろん手話です)。

 

子どもたちが帰って、それぞれ自分の仕事をしていた先生たちは、

さっと席を立ち、校庭に集まります。部活の外部コーチまで来てくれました。

幼稚部さんが、外遊びの時に補聴器を落としてしまったようで、

お家から連絡がきたのです。

 

「よし、ローラー作戦で行こう」と、横一列に並び、

足で草をかき分けながら、じりじりと前に進みます。

しかし、刈られる前のトラック内の芝は、シロツメクサでモッコモコ。

本当に見つかるのかな…?などという心配をよそに、

なんと10分もかからず見つかりました。

 

やる前から、あれこれ悩まず行動する。

助けを求められたら、さっと手を貸せる。

明晴の先生たちのいいところです。

さいしょの登校日

 

新年度最初の登校日です。

 

やあやあ久しぶり、新しい仲間たちようこそ。

新しい先生は誰かな?

転入生は少し緊張の面持ちで、在園・在校生も少しはにかんだ顔で、

クラスメイトとのあいさつやお喋りがすんだら、すぐに青空始業式です。

 

そのあと、幼稚部さんは、これから毎日遊ぶことになる校庭を、

転入してきたお友だちと一緒に散歩し、小学部と中学部はクラス写真を撮ります。

あれ、変顔してるのは誰でしょう?

 

そして、子どもたちには大事な仕事が残されています。

明日の入学式の係を決め、ソーラン節に手話リズムに手話ポエム、

児童・生徒会長のあいさつなどを考えたり、練習しなければならないのです。

しかもタイムリミットの下校時間はお昼!

 

入学式の、あのすばらしい手話ポエムは、いつも前日に作られていたのですね。

さすがにあいさつは考えているだろうと、下校する生徒会長をつかまえて聞いてみると、

「まだ全然考えてないよ。帰ってから考えます。」

と、驚きの答えを発して、颯爽と帰っていきました。

明晴っ子が本番に強いのは知っていましたが、まさかここまでとは。

 

本番の入学式では、前日しか時間がなかったとは思えない

完成度と、堂々とした態度で、

子どもたちがそれぞれの役回りをこなし、発表していました。