よくある質問
明晴学園は、デフ・フリースクール時代に、ろう者とろう児をもつ保護者が力を合わせて、構造改革特区という制度を使って創った私立学校です。学校設立と継続には、たいへん多くの方が関わってくださっています。よく聞かれることをここで紹介します。
よくある質問
明晴学園という名前の由来は?
「明るい」「晴れる」「学園」という手話は、いずれも「ろう」と同じ手形で、両手を用いて表します。誰とでも手話で自由に話せる明るい学校という意味が込められています。
明晴学園が使っている日本手話とは、どんなことば?
ろう者たちから生まれた自然言語で、日本語とは異なる文法構造をもつ独自の言語です。目や眉やあごなど手以外の動きに文法があり、ろう児が自然に獲得できる唯一の言語です。
バイリンガルろう教育って、どんな教育?
第一言語(母語)として日本手話、第二言語として書記日本語を身につけることを目指した教育です。教室内では、常に日本手話と日本語が使用されています。
バイカルチュラル(二文化)教育とは?
視覚で情報を得るろう者には、聴者とは異なる言語や思考、価値観、歴史、芸術、生活様式などがあり、それらをろう文化とよびます。ろう文化と聴文化を学び、互いの文化を尊重することを学びます。
聞こえない、聞こえにくい赤ちゃんは、どうやって手話を身につけるの?
聞こえる赤ちゃんは周囲の音声を聞いて自然に日本語を覚えます。聞こえない、聞こえにくい赤ちゃんも手話環境があれば、手話で喃語や幼児語、二語文などを話す(表す)ようになり、聞こえる赤ちゃんと同様な言語発達を遂げ、自然に手話を獲得していきます。そのためには日本手話の環境を整えることが大切です。
明晴学園の教育課程とは?
幼稚部は従来の幼稚園の5領域「健康・人間関係・環境・言葉・表現」のうち「言葉」を「手話」に組み替え、小学部・中学部は従来の「国語」「音楽」「自立活動」を統合・再編成して「手話」「日本語」という教科を設置し、文部科学省から特例校として認可されています。
明晴学園の手話科って何?
手話の「理解、表現、文法、物語・文学」などを学ぶと同時に、国語の「聞く・話す・読む(一部)」領域も手話科で学び、第一言語としての手話の力を高めることを目指します。
明晴学園の日本語科って何?
日本語教育の内容および国語の領域の「読む、書く」を学習し、第二言語としての日本語を読み書きできるようになることを目指しています。
教科はどうやって教えているの?
一般校と同じ教科書を使って、様々な教科を日本手話で学びます。教員の指導や児童生徒の発表、議論などすべての教育活動を日本手話で行っています。教科の進度は一般校と同じです。
聴覚活用や発音指導は行なっているの?
日本手話を第一言語、書記日本語(主に読み書き)を第二言語とする明晴学園では音声の指導はありませんが、2018年度より幼児教育の専門家の言語聴覚士を配置しています。
明晴プレスクールめだかって何?
0歳児から2歳児までのろうの赤ちゃんを対象とした乳児クラスで、2017年度から児童発達支援事業所「明晴プレスクールめだか」として言語発達のための豊かな手話環境とプログラムを提供しています。「めだか」という名前は「目が高い赤ちゃん」という意味が込められてます。
卒業生の進路は?
東京都立足立高等学校、都立大森高等学校、都立小平高等学校、都立つばさ総合高等学校、都立葛飾ろう学校、都立中央ろう学校、千葉県立船橋法典高等学校、日本体育大学荏原高等学校、文教大学付属高校、るねさんす高等学校、埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園、坂戸ろう学園、神奈川県立平塚ろう学校、横浜市立ろう特別支援学校、静岡県立沼津聴覚特別支援学校、広島県立広島南特別支援学校、東京都立城南特別支援学校、リバーサイドろう学校(アメリカ)
入学したいときはどうすればいいの?
入学を検討しているご家庭は、いつでも見学と教育相談が受けられます。入学希望者は、入試説明会(例年、幼稚部・小学部は10月、中学部は12月)に参加し、入学試験(例年、幼稚部・小学部は11月下旬か12月初旬、中学部は2月初旬)を受けて合否が決定します。
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