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毎日ちがう一日

 

2013年4月から2014年3月までの1年間、

だいたい同じ時間に、だいたい同じ場所から

グラウンドを定点撮影した写真をまとめました。

日々は繰り返しじゃないことがよくわかります。

みんなおかえり

 

紫陽花が色づく頃、学校に子どもたちが帰ってきました。

 

6月1日に入学式だなんて、

「あの時はなんだかおかしなことが起こったね。」と、

大きくなった子どもたちが、いつか思い出を語る時が来るのでしょうか。

 

そうそう、校舎内は3ヶ月間、とても静かでしたが、

オンライン上で行われていたHR活動や授業では、

先生も子どもたちも、変わらずにぎやかにしていたようです。

 

新しい仲間も増えました。

慎重に、でも楽しむことも忘れずに、日々を過ごしていきます。

ひさしぶりの再会

 

 

突然の休校から18日目、学校開放が始まりました。

校舎に入る前に、手洗いうがいをし、

玄関で先生の検温チェックを受けます。

その後、アルコール消毒をして教室へ。

 

久しぶりの再会のせいか、最初はよそいきの顔をしていた子どもたちですが、

いざ活動が始まると、あっという間に通常運転。

先生による今日の流れの説明で、

楽しい時間があることがわかって大喜びしたあとに、

勉強の時間もあると言われ、一気にテンションが下がります。

休校中のストレスを発散するように、グラウンドでも勢いは止まりません。

しばらく静かに仕事をしていた先生たちは、

リレーやケイドロに付き合って息も絶え絶えです。

逆に子どもたちは、晴れ晴れとした顔で帰っていきました。

数えて、作って、歌う、いも煮

 

幼稚部さん食育の日、いも煮です(11月のできごと)。

里芋の手話を覚えたり、数を数えたり、包丁の扱いを学んだり…。

食育のなかに、いろんな教科のエッセンスが入っていることがわかります。

 

「ネギを切ると目にしみちゃうよ。」と、訴える年少さんに、

年中さんが、「そうだ。目をつぶって切ればいいんだよ。」と、アドバイス。

大人からしてみればとんでもないアドバイスですが、素直に従う年少さん。

案の定手元が危うくなり、あわてて止める年中さん。

 

調味料は先生が入れますが、味を決めるのは子どもたち。

味見をしては、「ちょっとうすい」など指示を出して、

先生に出汁やしょうゆを足してもらいます。

子どもたちのOKが出たら完成。

 

「これは入れないの?」とカレールーの箱を持って不思議がる子に、

「だめだめ、それはまだ入れないの。最後に入れるんだよ。」と別の子。

山形県出身の先生が担当しているので、いも煮のベースは山形風。

シメにカレールーを入れるのも山形県方式だそうです。

 

いも煮は野外で楽しむ郷土料理。

お天気もいいし、みんなで外で食べましょう。

千神祭の舞台発表から数日しかたっていないので、

食べながら先生に手話リズムを披露している子もいます。

それならぼくはと、オリジナルの手話リズムを披露する子も出てきました。

それを見た年少さんも、負けじと手話リズムを創作しようとします。

 

「ぎゅう、にく、にくにくにく、いも、いも、いも、いも、…えーと…、ま、いっか、おいしいから。」

 

楽しくておいしい、いも煮会。

中学部の生徒も2階から「ちょうだーい。」とねだっていました。

千神祭本番その6

 

 

中学部の劇は「ド・レペ」※です。

海外研修先のフランスで、見て、聞いて、学んで、感じたことを、

オリジナルの劇にしました。

 

劇中の手話ポエムは、ろう教育の始まりから現代の明晴学園までを繋いで、

壮大な歴史を綴ったすばらしい作品でした。

 

手話ポエムの担当になった生徒は、前日まで昼休みの時間も惜しんで

廊下で先生に練習を見てもらい、どうすればより美しい表現になるのか、

練習を重ねていました。

まだ歴史の浅い明晴学園ですが、それでも千神祭のトリで

創作手話ポエムを披露することが伝統となりつつあるので、

その重圧とやりがいは、こちらが思っている何倍もの重みがあるのでしょう。

 

※ド・レペとはフランスの神父で、世界ではじめてろう学校を作り、

手話で教育を行ったとされる人物です。