

終業式
明晴学園は前期、後期の2期制です。9月末で前期が終わりました。
学校のなかをみんなできれいに掃除し、幼稚部・小学部の全員が集会室で終業式を行いました。4月の開校式から9月末の運動会まで、ほんとうにいろいろなことがあった半年です。小学部の子どもたちはこの間をふり返りながら、「算数ができるようになった」「手話と日本語をがんばってやった」など、自分の歩んだ道をひとことずつみんなの前で発表しました。
そのあと各クラスに分かれ、通知表に代わる「私の記録」を担任の先生から受け取りました。ふつう通知表はおそるおそる開けるものですが、「私の記録」はそんな緊張感がありません。それもそのはず、書かれている中身はあらかじめ先生と相談し、自分自身で納得して決めたことですから。「私の記録」は子どもと先生、保護者のあいだに緊張を呼ぶものではなく、子ども自身の内なる緊張感につながることが期待されているのです。
終業式が終わり、子どもたちは束の間の秋休みに入りました。



掲載日/2008年9月30日(火)



運動会
9月28日、運動会が行われました。
幼稚部・小学部それぞれの徒競走、玉入れ、綱引き、紅白リレーのほかに、乳児クラスの遊びや障害物競走をもじった総合競争、保護者の4人5脚 など盛りだくさんでちょっと時間をオーバーするほどでした。でも幼稚部、小学部、乳児クラスと保護者、それにたぶんこの日はじめて明晴学園にやってきた一般見学者のみなさんも、この一日を十分に楽しむことができたのではないでしょうか。
開校式とおなじように、はじめのことばから終わりのあいさつまでを子どもたちが中心になって進めました。一般校の運動会とくらべると、どこか統制を欠いて雑然とした雰囲気だったかもしれませんが、おおらかで開かれた気風はフリースクール時代から培われた明晴の持ち味です。子どもたちが楽しめる運動会、見るものもその楽しみを分かちあえる運動会を目指してきたらこんな形になりました。幼稚部も小学部も、子どもたちはみんな一日を終えて満ちたりた表情でした。








掲載日/2008年9月29日(月)


通知表に代えて
小学部1年生が、この半年間の「自分の評価」をしています。先生から渡された「前期の生活をふり返ってみよう」という一覧表の質問に答えるのです。「学校で約束していたことを守り、楽しく過ごしていますか」「きちんとせいりせいとんしていますか」など、日ごろの生活態度を問うものもあれば、「本や絵本を楽しく読んでいますか」「ひらがなやカタカナをきれいに書いていますか」など、学習の進みぐあいを聞くものもあります。書かれた質問は先生が手話できちんと説明してくれるのですが、そのそれぞれに「できた」か「できなかった」かを答えなければなりません。中間はないのです。中間がないからよく考えなければならないし、先生とも相談しなければなりません。でも、最後は自分で決めます。
「忘れものをしませんでしたか」の質問に、「きょうは忘れものしなかった」とつぶやく子がいます。それを見た隣の子が、「ちがうよ、きょうじゃなくて、これまでずっとのことだよ」と教えます。そうかあ、ずっとだと、忘れたものあれこれしたなあ、どうしよう・・・。悩みながら、選択していきます。
自分でする自分の評価、それが前期の通知表に代わる、明晴学園1年生の「私の記録」になります。
掲載日/2008年9月26日(金)
夜なべの玉つくり
夜になっても明かりの消えない職員室が、最近は秋の夜長でさらに遅くなっています。この日は教職員が輪になって針を動かしての夜なべ仕事でした。まるでお金がない学校のために内職をしているかのようですが、実は4日後に迫った運動会の「玉入れ」に使う玉をみんなで縫っているところです。布の袋を作り、なかに規定の重さの綿とビーズを入れて縫いあげる根気のいる手仕事です。「昔はなかにアズキを入れたこともあった」「俵型に縫ったり」「米を入れたら虫がわいてたいへんだった」など、たかが玉入れの玉でも世間話の種はつきません。
ところで紅白かと思った玉に、ことしは黒と黄色の玉が混じっています。4色でどんな玉入れをするのか、運動会を楽しみにしていてください。


掲載日/2008年9月25日(木)

自動車の勉強
5年生が自動車の販売会社の見学に出かけました。日産プリンス東京販売株式会社の鮫洲店です。ふだん道路に面した豪華なショールームしか見えませんが、その後ろにはちゃんと工場があり、たくさんの人が働いています。自動車は作るだけではなくて売る会社があること、しかも売るだけではなく売ったあとの整備や修理もしっかりしていることがわかりました。
一通り見学したあと、例によって筆談での質疑応答です。「空を飛ぶ車はありますか」なんていう子どもらしい質問もあり、担当者はほほえみながら「いまはありません」と書いてくれました。でも「エコな車はありますか」「でんきの車はありますか」という問いには、お、鋭いな、という顔つきで、日産には「クリーンディーゼルエンジン」などの技術があり、環境をよくするいろいろな取り組みが行われていることをていねいにノートに書いて答えてくれました。忙しいところ子どもたちの学習を助けてくださった鮫洲店のみなさん、ありがとうございました。


掲載日/2008年9月19日(金)

ミリのヘウレーカ
小学部3、4年生は算数で「測ること」を勉強しています。
20センチの定規で、ノートや鉛筆などいろいろなものの長さを測りました。ノートは横幅が15センチ、鉛筆は短いのが12センチ。その翌日、今度は1センチの下の「ミリ」を習いました。ミリは1センチの10分の1、10ミリで1センチです。
そのとき、ひとりがいいました。
「そんなのまちがってる。1センチの下はゼロだ」
そうじゃないの、と先生。
「1センチより小さいのが"ミリ"」
「だって、1より小さいならゼロだよ」
何度か押し問答がありました。
強硬に主張する彼女の頭のなかには、3、2、1、0、という数字が並んでいます。たしかに、"1より小さい"のはゼロ。
じゃなくって、ね、よーくよく見てごらん、と最後には定規のゼロと1の間を見るように教えます。彼女は気乗りしない様子でしたが、じっと目を近づけてみました。
そしたら、なんと、あったのです。ゼロと1の間に小さな線がびっしり。
「あったー、これがミリなのおー!!」
一瞬にして、彼女のなかに新しい世界が開かれたのです。
「ミリだ、ミリだ、これがミリなんだ」
それから1時間、興奮して教室中の小さなものを測っていました。
アルキメデスもきっと、「ヘウレーカ!」と叫んで風呂から飛び出していったときはこんなだったにちがいありません。
先生たちも感動しました。いや、彼女がミリを発見したことよりも、むしろ「1の下はゼロだ」と主張したことに、です。その頑固な主張こそが次なる思考の飛躍をもたらしたのですから。
こうして、メートル、センチ、ミリ、の復習が終わり、きょうは校外で1キロメートルの実測を行いました。このあとリットル、グラム、平方センチメートル、度・・・と、いろいろなものの量を表す単位とその測定について学びます。
掲載日/2008年9月12日(金)


綱引きの練習
ようやく秋らしい天気になり、きょうから明晴学園の校舎は冷房がなくなりました。窓から涼しい風が吹き込んできます。ほっとしたのは子どもたちよりむしろ、冷房代を気にしていた事務室でしょうか。
幼稚部は運動会のハイライトである綱引きの練習をしました。星組の3歳児は綱引きをしたこともなければ、見たことのない子もいます。腰を浮かせて綱を握りしめ、掛け声、いや、掛け手に合わせて思いっきり引っ張ろう、といっても引っ張る方向がちがったり、終わっても興奮してなかなか綱を手放さなかったり。練習とはいえ力を合わせるのはむずかしい。でもみんな本番なみのはしゃぎようでしたね。

掲載日/2008年9月11日(木)